精製水(純水)の幅広い用途

工業用精製水の用途

化粧水やコンタクトレンズの洗浄などに使われるものとして精製水が挙げられますが、この精製水はろ過などによってイオンなどの不純物を取り除いた水のことを指しています。ドラッグストアやインターネット通販などを利用すれば、簡単に手に入れることができるでしょう。この精製水はどう、実は以外にも幅広い用途で使われているとされていて、その1つの分野が工業用です。工業用精製水の用途について、どのような用途や使い道があるのか、しっかりと把握しておくと良いでしょう。

そもそも工業用精製水とは、水に含まれるマグネシウムやカルシウムなどのイオンを取り除いた、純度の高い水のことを指します。水道水には塩素などが含まれているますが、このような塩素系のものも含まれていません。このような工業用精製水の用途として、いくつかのものが挙げられますが、第一に機器の洗浄が挙げられます。具体例としては精密機器や薬品用の容器等が該当します。精製水は純度が非常に高いことが1つの特徴であり、デリケートな機器、不純物との混合を避けたいものなどの洗浄に非常に適しているといえます。いくつかの具体例を挙げると、ボイラーの洗浄や産業機械の洗浄、塗料や水性ペンキ等といった塗料等の希釈用水などが挙げられます。そして精製水で洗浄した場合には水垢が残らないことから、洗浄が終わった後の乾拭きが必要ありません。効率の良いメンテナンスが簡単であることがわかるでしょう。このようなことから自動車や太陽光パネル等の洗浄水としても使われています。ビルの外壁等のメンテナンスにもぴったりと言えるでしょう。

補給用水と

そして精製水はボイラー等の補給用水としても用いられています。大量の水道水をボイラーに使ってしまうと、カルシウムやマグネシウム由来のスケールなどといった不純物が配管に詰まる、タンクの中に沈殿するなどして、機能を弱める可能性があります。また機器の故障を引き起こす可能性もあるでしょう。このようなトラブルを防ぐためにも、工業用精製水が用いられています。

バッテリー補充液の用途

そして実は自動車やフォークリフト等のバッテリー補充液の用途でも使われているのが実情です。バッテリー液は無色透明なものであり、硫酸を精製水で薄めています。蒸発や電気分解により分量が減るのが1つの特徴です。バッテリー液が少なくなると、エンジンがうまくかからなくなってしまうことがあります。補充するためには、バッテリー液を補充する、もしくは精製水を補充するしか方法がありません。硫酸の分量が減少しているのであれば、精製水だけを補充することにより、濃度が薄くなってしまいうまく機能が働かないこともあります。バッテリー液に水道水とは違い精製水を使うことには理由があります。水道水にはカルシウムやナトリウムなどが含まれていますが、これらはバッテリーの性能を落としてしまうリスクがあるのです。またバッテリー補充液としての精製水が使われる現場としては、整備工場、多くのトラック、フォークリフトなどを持つ工場などが該当します。

さらには試薬の希釈、分析機器等にも使われています。水道水の中にはミネラルや細菌、農薬などが微量ながらに含まれています。法律により消毒殺菌することが決まっているため、日常的な飲料として使うことには問題ないものの、実験や開発においては、その結果に影響が及ぶ可能性があるのです。化学や分析の用途としては、分析や検査の際の工程中の薬品や検査品の希釈、細菌いや細胞の培養、塗料や工業薬品の希釈などが挙げられます。どのような場合でも純度の高い精製水を使うことにより、分析や測定の結果には影響が及びません。

このように不純物を取り除いてある精製水は、工業用を始めとし、様々な分野で使われています。用途により使用上の注意も異なるため、よく確認して使うことが大切です。

精製水( 純水)の販売

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