精製水(純水)の使用上の注意点

工業用精製水とは

工業用精製水は、水溶液中にイオン分子を殆ど含まない純水の総称です。溶液として利用した場合でも、溶質の成分を損なうことなく溶解を可能にする、イオン交換で生成された精製水(純水)などの特徴からバッテリー補充液や塗料等の希釈用水、自動車や太陽光パネル等の洗浄水やボイラー等の補給用水など様々な用途で使用できるといわれています。イオン分子が含まれていないので、バッテリー補充液およびボイラー等の補給用水などに最適であることが分かるのではないでしょうか。使用可能な温度範囲は0度から100度、範囲がとても広いので利用用途の幅も広がります。

産業用バッテリーなどの場合は、バッテリー補充液やスチーム用水で活用されますし理化学機器の洗浄水や化学分析用水など器具洗浄で活用されることもすくなくありません。水性塗料の希釈にも活用できるのですが、水性塗料はインクなども含まれる、塗料の希釈油水やメッキ用水、電子産業用水に各種冷却用水(ボイラー等の補給用水)などが主な使用例です。

精製水(純水)使用上の注意点

使用上の注意点は、使用する機器や希釈する溶剤により要求基準が変わるため、安易に工業用精製水を使うのではなく必ず使用書で確認することが大切です。それと、精製水は蒸留水とは異なるなども使用上の注意点の一つとして覚えておきましょう。

なお、精製水は、蒸留や濾過、イオン交換などの手法で精製された水の総称です。無色無臭で無味無臭などの特徴があり、製品によっては紫外線などで殺菌処理が施されているものもあるようです。製造業者により、不純物濃度など独自の基準が設けてあることも使用上の注意点として認識しておくと安心に繋がります。

日本薬局方において、水は常水・精製水・殺菌精製水・注射用水などに分類が行われていて、精製水は化学実験の溶液、コンタクトレンズ・医療用器具の洗浄、殺菌が混入しても影響が少ない用途で活用されるのが一般的です。バッテリー補充液や不凍液の希釈(塗料等の希釈用水)、一般的な器具の洗浄(自動車や太陽光パネル等の洗浄水)、そしてボイラー等の補給用水など、より条件が緩い用途目的として各業者は工業用精製水を製造販売しているため、購入の前段階としてそれぞれの精製水の特徴などを比較することをおすすめします。

いずれも各業者の独自基準で製造工程を簡素化していることからも、医療用には不向きな工業用性精製水も安価などの理由から他の用途で活用できるケースもありますし、医療用での用途の場合は日本薬局方で定めている医療用精製水を利用することが大切です。

使用上の注意点には様々項目があるのですが、精製水は蒸留水ではないので蒸留水の用途で活用することはできませんし、純粋といって工業用精製水は飲料水ではないので飲むことはできません。それと、医療用ではないものは医薬品の調整やコンタクトレンズの洗浄液などで使うことは控えなければなりません。これらは、ある程度精製水を取扱っている人なら把握している部分ではありますが、初めて利用する人の中には間違った使い方をしてしまうこともあるので、利用する前に製品に添付してある説明書を良く読んでおきましょう。

器具洗浄などの場合は、理化学機器の洗浄や化学分析用水などで利用できるので研究所などの中で使うケースは多いといえます。水性塗料(インク)の希釈は、塗料を薄めるための基材になるもので外壁塗装剤など一般的には水を使い薄めることになりますが、塗料の質で品質が損なわれるなどの場合は精製水が使用されることが多いようです。希釈用水以外にも、メッキ用水や電子産業用水、各種冷却用水などで使用される、ボイラー等の補給用水にも最適です。”

精製水( 純水)の販売

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